" /> 老人ホームのエピソード。精神疾患の入居者さんは見えない誰かと話している😅 - ポジティブ介護士コミティのブログ

老人ホームのエピソード。精神疾患の入居者さんは見えない誰かと話している😅

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介護職エピソード

こんにちは😊

介護職歴13年のコミティです。

昔は訪問介護と老人ホームの当直を掛け持ちしていて、母子家庭だったため、息子が大学生の間は、休みなく働き続けました。

同じ系列内の老人ホームを掛け持ちしており、最初の老人ホームの出勤がない日には、別の老人ホームの当直をするなどし、週5日当直勤務をしていました。

当直をし、明けでそのまま訪問介護に行き、家に帰る時間もないまま、またそのまま当直に向かうなんて日もざらにありました。

あとから行き始めた老人ホームはサービス付き高齢者住宅で、そのサ高住の当直は自立の方も多いので、ハッキリ言って楽だったのです。

できるだけ楽なところに行かないと、体がもちませんからね。

中には介護が必要な方ももちろんいるのですが、人数も少なかったので、楽だなぁと思って当直をしていました。

そんな中でのエピソードを紹介します。

精神疾患のN男さん

そのサ高住に初めての勤務日、私はリーダーから各居室の入居者さんに紹介してもらい、挨拶にまわっていた。

その建物は1階に事務所とデイサービスがあり、2階に食堂と5部屋、3階に10部屋くらいだったような気がする。

そこははっきり覚えていないが、そんなに多くなかったように記憶している。

挨拶にまわっていると、ある部屋は少しだけ戸が開いており、中からこちらの様子を伺うような目だけが見えていた。

ちょっと気味悪い…

本音を言うとそう思った。

リーダーはためらうことなく、その方のお部屋を開けて入っていく。

「N男さん、こちら今日から泊まりの職員さんですよ。よろしくお願いしますね」

と紹介してくれた。

N男さんは何も言わず、ジーっと一点だけを見つめている。

N男さん

よろしくお願いしますと言うが、N男さんはまったく反応せず、ジーっと私の顔を見ていた。

その部屋を出てから、リーダーが「今日はあんな感じですが、いつもではないです。もっと話しする時もありますよ」

リーダーはそう言った。

ほんまかいな…

そしてその日の業務は別の当直と二人だったので、教えてもらいながら無事終わった。

部屋から這って出てくる

ある日、眠前薬を回っていた時だ。

N男さんにも眠前薬の安定剤がある。

それを持って、N男さんの部屋に近づいていくと、部屋の戸がスーッと開き、下から手がヌ―ッと出てきたのだ。

ぬおっ!なんだ💦

様子を見ていると、もうひとつの手が出てきて、這いながら出てきたのである💦

「ど、、どうしたんですか?N男さん!」

N男さん「追いかけてるんや」

「・・・。な、なにを?」

N男さん「&5%$3”##*+‘」

何を言ってるのかわからない言葉でしゃべっている。

「とにかくお薬あるんで、飲みましょう。お部屋に入って。」

私はN男さんを起こして、居室に戻ってもらった。

N男さんに安定剤を飲んでもらい、その日は休んでもらった。

部屋から話し声がする

また別の日も眠前薬を持っていくと、N男さんの部屋から、なにやら話し声がする。

居室に入ると、N男さんは椅子に座っていた。

話し声がしていたからテレビつけていると思っていたけど、テレビは消えていた。

「なんか話し声が聞こえてたから、テレビついてると思ってました」

N男さん「さっきまで兄貴がおったからな」

「え?お兄さんですか?いたんですか?」

N男さん「そうや。さっきまでしゃべってたんや。どこ行ったんやろ」

と言われる。

見るとN男さんの向かいにも椅子が一脚置いてあった。

「N男さん、夜に誰かを入れたらダメですよ。お願いしますよ」

と笑いながら言うと

N男さん「勝手に来るからしゃあないわ」

と言われていた。

それからもN男さんの独語はどんどんエスカレートしていった。

兄貴さんに紹介される

N男さんの独語はどんどんエスカレートしていき、お部屋の中だけでは留まらず、食堂でも食事の時に、兄貴さんに話しをしながら食べている。

もちろん他の人には見えていないので、周りは怪訝な顔で見ているのだが、本人は気にしない。

N男さん「兄貴、ここ座れや」「兄貴、これ食うか?」「兄貴の分も作ってもらわなあかんな」等話している。

そして夕食が終わった後も、1階事務所前の出入り口の椅子に座り、大きな声で兄貴と話しをしていた。

私には何にも見えないのだが、本当にそこに人がいるかのように話しをしていて、時々爆笑もしているのだ。

統合失調症の症状で、幻視幻聴が著しい。

事務所の前に座っているので、事務所から出るの嫌だなと思っていたのだが、眠前薬も回らないといけないし、どうしようもないので出た。

するとN男さんは待ってましたとばかりに私に言った。

N男さん「おう、紹介するわ。俺の兄貴や!」

と言われた。

「…。えっと…💧、あ、はじめまして💦」とお辞儀をしてみた。

すると

N男さん「おいおい、どっち向いて言うてんねん」と注意される。

N男さん「兄貴はここにおるやんけ」

私は違う方向に向かって挨拶していたようだ。

そんなん知らんがな、こっちは見えてへんねん。

「あの、N男さん、私ちょっと仕事があるんで、上に行きますよ。」

N男さん「お、そうか。じゃあ行って来て」

私は上の階に眠前薬を配りに行った。

眠前薬はN男さんにもあるので、最後にN男さんのところに行こうと思い、他の方から回った。

全員回ったところで、N男さんはまだ1階と思って1階に下りたが、もういなかったため、再びN男さんのいる2階のお部屋に向かった。

N男さんはお部屋に戻っていた。

「N男さん、お薬です」

N男さん「おう、さっきはありがとうな。兄貴もあんたのこと気にいってたわ」

「え?💧そ、そうですか…。あ、ありがとうございます…💧」

違う方向いて挨拶してたのに気にいったんか💦

兄貴と結婚しろと言われる

それからもN男さんの独語は続き、夜になると事務所まで下りてきて、事務所の戸をドンドン叩くのだ。

私は怖かったので、N男さんに見えないように身をひそめるようにしていた。

それでも眠前薬には回らないといけないので、時間が来ると、しぶしぶN男さんの部屋に行っていた。

その日もN男さんは、兄貴と話しをしていたようだ。

「N男さん、お薬ですよ。飲んでくださいね」

N男さん「おう、ありがとうな。」

N男さんは素直に薬を飲んでくれた。

が、次に来た質問が

N男さん「あんた、結婚してんのか?」

「え、いえ、してませんけど💧」

N男さん「おう、そうか。ちょうどよかった!ほんなら、兄貴と一緒になってくれへんか」

「は・・・・???」

N男さん「兄貴と一緒になってくれ!」

「・・・・・。そ、それはちょっと・・・」

N男さん「なんでや?なんであかんねん」

「いや…あの…私…兄貴さん見えてませんけど?😱」

N男さん「えー-------!!」

そんなにビックリしたん?!

こっちの方がビックリするわ!

「すみません。今日は失礼しますよ」

N男さん「お、おう…ちょっと考えるわ…」

もう一生考えといてくれ。

精神科に入院される

その後も兄貴さんとは話しをされていたが、しだいにそれもなくなり、一日中寝ているようになった。

訪室しても、一点をジーっと見つめ、話し掛けても反応がない。

トイレにも行けなくなり、オムツになった。

時々、床を這っている。

でももう立つことはできなくなっていった。

このサ高住は自分でトイレに行けなくなったら、他の施設に転居、つまりここを退去することになっていたので、N男さんも退去の話しが出た。

その前に精神科に受診に行ったところ、そのまま入院となり、その後もその精神科の認知症病棟へ入居することになったのである。

N男さんが退去されてから、書類を整理していてN男さんのフェースシートを見ていたのだが、そこにはN男さんには妹が一人いるが、お兄さんはいないと言う事実…。

あの兄貴って一体誰ですか・・・??

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